もう随分前の話なのですが、外出しようとして、
靴を履いてカバンを持ち、
玄関の扉に手をかけて開けようとしたら、
家の固定電話が鳴ったんです・・・
もう、そのまま家を出てしまおうか迷ったのですが、
一応出てみようと思って、慌てて靴を脱いで居間に戻り、
電話に出てみました。
「もしもし・・・?」何も応答がないんです。
無言のままなんですね。
せっかく靴を脱いで戻ったのに、無言とは
一体どういうつもりなのだろうと思いながら、
「もしもし、どなたですか!」と言っても何も応答がない・・・
でも、先方は電話を切らないんですね。
何度か、もしもし等の言葉を言いながら、
よーく聴いてみると、トンネルの中のようなエコーが
かかっていて、私の声が(こだまして)聞こえているんです・・・
「おかしいなぁ・・・」
電話の相手からは一向に返信がない・・・というよりも、
人がいるという感じがしないので、電話を切り、
契約しているナンバーアナウンス(かけてきた相手の番号を調べるサービス)
をしてみると、どっかで聞いたことのある電話番号で・・・
「はて、この番号は???」
何だったと思いますか?
玄関先に置いてあるカバンの中に入っている
“私の携帯電話の番号”なんですよ(苦笑)
つまり、出かけようとしている私が持っていた
カバンの中の携帯電話が、家の固定電話に
勝手に電話をかけていた・・・ということです(苦笑)
こういうのって、目に見えない世界の存在が、
その人の外出のタイミングをそらすために使う手
だったりするんですよね。
車で移動中に、連続で信号が赤になったり、
不可抗力的な何かのアクシデントで
行くのが遅れたりするのは、目に見えない世界の存在が、
その人にとって良くない出来事
(悪意をもたらす誰かにあったり、事故や事件など)に
遭遇しないようにしているそうです。
ですから、そういう時は、時間に合わせようとして
無理に急いで行くと、事故や事件などに巻き込まれたり
するような事があるため、
「成り行きに任せた方がいい」と言われています。
上記の件は、私も非常に不可解でしたが、
きっと、出くわさない方がいい相手(誰でもいいからと
因縁をつけようとしていた人物・・・か、妖怪?)
でもいたんだろうなと
(自分の携帯番号からの着信を知って)直感で思いました(笑)
ちなみに私の両親は、
この話を「そんな馬鹿な!」と言って信じませんでした・・・
カバンの中の携帯電話が、なぜ勝手に固定電話に電話をかけるのか・・・と。
でもね、説明のつかない現象ってあるんですよ(笑)
© 2023 磯崎英隆 (Hidetaka Isozaki)