お気に入りカートリッジのレコード針が入手出来なくなって残念、仕方なく今、割れ目のある希少盤をかける


近年ずっとアナログ・レコードのブームが
言われておりますけれど、本当なんでしょうか。
というのも、ここ2ヶ月位の間に、
手頃な価格のカートリッジや、レコード針が
手に入りにくくなりました。

レコードの交換針だけで4万円以上の値段が
ついているようなものは、まだ残っていることも
多くありますけれど、
手軽にレコードを聴くような層には(私も含めて)
無縁のランクです(笑)

所謂オーディオの世界は、
値段も性能も個性もピンキリで、
価格が高いから良いという訳でもありませんよね。
そこそこの値段で、自分が多くかける傾向の
レコードを上手く鳴らせるもの(カートリッジ)が
欲しいという事ですが、
すぐにレコード針が入手出来なくなってしまう
ような現状は困りものです・・・ 

という事で、もう手に入らなくなった
お気に入りのレコード針を慎重に使おうとしている
次第ですが、
最近、既に割れ目が入っているレコード盤を
優先して録音しておこうかと思い、
その1枚を撮影しました。

年月が経つと、少しずつ経年劣化して、
割れてしまった部分が反ってしまったり、
広がってしまうことがあるのです。
珍しくない盤なら、諦めて捨ててしまいますが、
もう入手するのは不可能に思えるほど希少・貴重な盤は、
とりあえず録音しておこうということで(笑)

割れ目部分は、うまく写らず・・・


割れ目の部分は上手に撮影できなかったので、
音溝の部分を撮りました。
一般に市販されたレコードではなく、ラジオ局に貸し出される
ような、1960年代前半のアメリカのプロモーション音源です。
写真のレコードは、A面・B面共に3トラックずつ
入っております。
で、この手のレコードは、各トラック同士が繋がっていないため、
1番目のトラックが終わっても、2番目のトラックへ
自動的には行かないのです。
一旦針を持ち上げて、2番目のトラックに針を降ろさなければ
ならない・・・つまり、1番目のトラックと
2番目のトラックの間の隙間に針を降ろし、
内側にカートリッジを指で押さないと、音溝に入らないため、
若干ですが針は傷みます。
そして、このレコード盤は、割れ目部分が少し反ってしまって
いるため、「バチッ!」という周期的な大ノイズがするのでした(笑)
本来なら、かけずに捨ててしまいますが、
このレコードは、グーグルで検索しても、一切見つけられない程、
情報すら出ていないランクのものなのです。

収録内容は、1960年代前半にイギリスで製作された
映画の宣伝音源で、この映画そのものは当時の日本でも公開され、
話題になっていたようです。

映画のサウンド・トラック(サントラ)も、
当時から現地イギリスほか、ヨーロッパ各国に、
日本でもLPレコードで発売されています。

近年は復刻CDや、サブスクのストリーミングにもある程で、
今は誰もが容易に聴ける作品ですが・・・でも、
それらには、このレコードの音源
「サウンド・トラックをバックに、2名の主役が
それぞれアナウンスしているスタイル」と同じものは
入っていないのでした。

まぁ、そうなると多少、レコード針を傷めても
録音しておこうと、なってしまいます(笑)
ちなみに使っているカートリッジの針圧は3.7グラム・・・
重いように感じられますが、古い欧米の盤には、
この位が一番ビリつきがなく、トレースできるようです。