近年の「闇バイト」が報道されたこともあってか、
突然訪問して来て「お宅の屋根が傷んでますよ」と言うような
悪質リフォーム業者による営業も、
きっと多くの人が警戒していることと思います。
一昨年のことですが、作業着を着た
20代くらいの男性がインターフォンを鳴らし、
筆者が「要件は何ですか?」と尋ねても
返答に要領を得ず、「お帰りください」と言ったら、
「いいから、とっとと玄関先まで出て来いよ!」と、
大声をあげました。
「警察呼びますけど、いいですか」と言う筆者に、
「いいよ〜、呼べばぁ〜(アニメのクレヨンしんちゃんふう)」と返答。
じゃあ、警察に電話するしかないかな・・・と思ったら、
その男性は道路へ出て行って、
「この家のやつ、気持ちわりぃ〜!!」など、色々大声で
叫ぶように言いながら、いなくなりました。
もし筆者が玄関へ出て行ったら、脅かしてでも
何か、リフォームの仕事でも取ろうと
思っていたのだろうか?と考えてしまいました。
同じ頃、「お宅の屋根の一部が、いまにも落っこちそうだ。
すぐに工事しないと!」とインターフォンで言って来た、
おっさんがいました。
こんなの、まともに対応する価値もないので、
「必要ないので帰って下さい」と言っても、
「もう今にも落ちそうで、隣の家の人の命に関わるんですよ!
何言ってんですか!!」などと、まぁ色々言って帰ろうともせず。
両親が一級建築士に騙されて、隣の家の日当たりのために
急な傾斜を付けた屋根のことを
このおっさんは言っているのですが、
その一級建築士と同じくして、
騙してでも仕事を得ようとする人間性に、恐ろしくなります。
上記のインターフォンを鳴らした人間は、
分かりやすいですけど、
ニコニコしながら、フレンドリーに接触して来て、
心の中では本当にロクなことを考えていないような人間など、
思いのほか多くいます。
よく言われるように「生きている人間」ほど、
怖いものは無いですね。
つい数日前、筆者の固定電話の留守録に、
こんなメッセージが吹き込まれていました。
「?の、はっとりです。元気ですか? 懐かしいですね。
また会いたいです。会ってください!
私の電話番号は、03-5XXX−0030」
これで全文です。
電話番号の一部はXに変えています。
最初の数文字(?の部分)は、地名と思われるような
単語かも知れませんが、何度聞いても聞き取れず・・・
これが朝(午前)の5時40分に、
おじいさんの声で吹き込まれていました。
どう思われます?
まず午前5時40分という時間に、
こんな電話かけますかね?
そして、普通は「(何々)さんのお宅でしょうか?」とか、
本人でない家族などがメッセージを聞く場合もあるでしょうから、
メッセージの中に「(何々)さん」とかいう呼びかけが、
あっても良さそうです。
最後に電話番号を言ったまま、何の挨拶もなく
切れているのですけれど、わざわざ電話番号を言うのは、
こちらから、返信でかけさせるのが前提みたいな感じですよね・・・
もちろん筆者は、この人物に、
声にも名前にも、心当たりがありません。
ですから、このおじいさんが本当に、
誰か懐かしい友人宛に電話をかけているのであれば、
「私(筆者)の電話番号は違ってますよ」と、
教えてあげたい気持ちはあるものの、
もの凄い違和感だらけで、ひょっとしたら、
声自体も「生成AI」で加工されたものではないかと
疑ってしまいました(苦笑)
筆者のその固定電話は、普段ほとんど使っていないので
「ナンバー・ディスプレイ」にしていなく、
相手の番号履歴が分からないんです・・・
このかかって来た電話は、何か
他の目的があるのだろうか?・・・
高齢者の声ですから、本当だったら知らせてあげたいという
自分の親切心が邪魔して、心眼が曇ってしまい、
この録音の声が真実であるのかどうか、
見分けられず悩みました。
実際に会って、相手の目を見て会話をするならば、
すぐに見抜けそうなものの、
このような録音って、難しいことを経験しました(苦笑)
結論としては、
その電話番号に折り返させることが目的なんでしょうから、
多分、その番号に折り返しかけると、
おじいさんの声とは違う方が出るでしょうね。
もし、これをお読みの、あなた様にも、
同じような留守番電話の吹き込みがあったら、
用心していただきたい意味で、
この体験を書いておきました。
つい昨日も、NTTを語った電話があり
「お宅の電話は、2時間後に使えなくなります。
オペレーターとお話をご希望の方は1を押してください。」
とアナウンスが流れました。
個人情報を聞き出すための迷惑電話ですが、
このような他人を騙してでも利益を得ようとする
人間を思うと、本当にそういう人の心は恐ろしいものだと、
つくづく感じてしまいます(苦笑)
追記:2025年4月13日
吹き込まれた電話の最初で「?の、はっとりです。」という
最初の「?」の部分、わざと分からないように言っているのだろうと、
助言されました。
「?」の部分には、例えば昔の職場、昔住んでいた地名、
所属していたサークル名、学校のクラス名など、電話を受けた人が
どこの「はっとり」さんなのかを誤解させるように
している言い方だったのでしょうね。筆者も納得しました(苦笑)
© 2025 磯崎英隆 (Hidetaka Isozaki)
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