明け方にお風呂に入っていると、
近所で「うぐいす」が鳴いているのが
聞こえて来ます・・・
本来は「ホー、ホケキョ!」なんでしょうが、
どうも「ホー・・・ダメジャン!!」って
聞こえて来て、何だか気になってしまいます(苦笑)
そんな気を引くものでも、
最近レコードで引っ掛かったものがありました。
一般市販品のLPレコードだと思っていたら、
レコード番号も、定価も記載されていない・・・
「あれれっ?」と気づいて、調べてみてることに。
ジャケットの表紙には、
日本コロムビアの文字とロゴはあります。
でも、一般市販品にあるような、レコード番号と、
定価の記載がないのです。
盤にのみ、レコード番号らしきものが
ありますが、これは後回しに。
収録内容の説明を見る限りは、
複数日の録音があるようで、
最終日は昭和33年5月X日のようです。
アーティストは日本人。
当時、日本でも非常に(多分、世界的にも)
有名だった方です。
このLPレコードの録音内容は、
東京銀座山葉(ヤマハ)ホールで行われた、
その方の独奏会の録音(昭和33年5月X日)に、
昭和33年5月X日のNHK放送録音と、
昭和29年のKR放送録音が加わっている
という旨の説明がありました。
テレビの放送なのかと思ったのですが、
NHKアーカイブで放送日(昭和33年・・・
1958年5月X日)を調べるも、
それらしき番組は無いので、
きっとラジオ放送なのだろうと推測。
ラジオの番組表はありませんでした。
KR放送というのは、現在のTBSのことです。
昭和29年から30年にかけての
連続放送劇(番組名は頭文字「U」にしておきます)
の主題歌だそうで、ここに収録された録音は、
KR放送録音とあります。
映画化もある作品ですが、映画は何年も後のため、
テレビではないと推測すると、
録音はラジオ放送だったことになります。
試しにネットで検索しても、これといった
情報はなく、「国立国会図書館」のサイトで
検索してみても、KR放送での昭和29年にされた、
その連続放送劇 の「台本」が1冊出て来た位・・・
音源のいかなる情報は何もありませんでした。
とすれば、一般に市販されたレコードではないので、
このアーティスト自身か、関係する団体等が
作ったものであろうと思うのです。
この日本人アーティストの過去のレコード情報は、
「国立国会図書館」のサイトにありました。
主に戦前、日本コロムビアと、日本ビクターから
それぞれ複数枚が発売されていて、その音源は
デジタルコレクションにあるようです。
多分、全部ではないと思いますが。
このLPレコードのジャケットの裏面には、
アーティストの「足跡」として、
昭和2年から、録音があった昭和33年5月X日まで
書かれております。
実際には、その後にも、沢山の世界的な
御活躍があった訳で・・・
ここに彼のファースト・レコードと2枚目を
発売したレコード会社が書いてあるのですけれども
上記2社以外のレコード会社でした。
それは何と!国立国会図書館にも情報すら無い・・・
とても有名だったアーティストなのに。
まぁ確かにこのレコード会社のSP盤は、私も
見つけるのが難しいと思います。
このレコード会社の他のアーティストなら、
何枚かは持っていますが(苦笑)
昭和33年のNHKラジオにて、
実際に電波に乗って流された音源と、
KR放送(現:TBS)にて2年間位?
にラジオで聴かれていた番組テーマに、
東京銀座山葉ホールにて開催された演奏会の録音
が詰まった、
この日本コロムビア・レーベルのLPレコード・・・
ネット検索しても何も出てこないのですが、
その有名(だった)アーティストは、
一体誰でしょう?・・・ という謎を
お読みの方に投げかけて、終わりです(笑)
推理をお楽しみいただけたでしょうか?
ちなみに、随分昔からNHKが作っていた
音源のレコード「Vinycord」は
結構出回ってますが、資料としては不明な点もありますね。
© 2022 磯崎英隆 (Hidetaka Isozaki)
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