筆者にとって、ジョニー・シンバルは、幼少時から聴いていたレコードのひとつでした。
・・・と申しましても、リアルタイム世代ではなく、
父親が若い頃に買ったレコードや、母親の実家に残っていたレコードを
勝手に聴いていたのです。
そのジョニー・シンバルの『ミスター・ベース・マン』は
お気に入りで聴いておりましたが、
不注意で盤の縁を少し欠かしてしまい、
いつの間にか捨てられてしまいました。
それで中古レコード屋さんで探すようになるのですが、
なかなか見つけられなくて、やっと「ディスク・プラザ」で見つけた
『ミスター・ベースマン』の日本盤キャップ・レーベルの
赤盤は3000円!でした。下の写真。1986年頃の話です。
![](https://gloomy-sunday.com/wp-content/uploads/2024/02/mister.jpg)
それから少し時代が飛び、1994年頃になってから、
他の記事でも御紹介している、横浜にあった中古レコード店の
「バック・トゥ・ザ・ロック」にて、ジョニー・シンバルの
オリジナル・シングル盤(アメリカで当時に発売されたドーナツ盤)を
何枚か購入させてもらうようになっていました。
![](https://gloomy-sunday.com/wp-content/uploads/2024/02/cymbal.jpg)
そして、1995年にアメリカのMCAで作られたジョニー・シンバルの
復刻CD『The Very Best of Johnn Cymbal』(TARCD-1006)も
「バック・トゥ・ザ・ロック」に入荷し、購入しています。
オリジナル盤との聴き比べをしたくて買ったと思うのですけれど、
レコードには入っていない演奏直前の掛け声「ワン、ツー・・・」
というのも入っていて、これはお宝になりました。
![](https://gloomy-sunday.com/wp-content/uploads/2024/02/cd-ashita.jpg)
![](https://gloomy-sunday.com/wp-content/uploads/2024/02/obi.jpg)
2001年に、ユニバーサル・ミュージックから発売された
3曲入りの復刻CD(上の写真)は、どこかで買ったんでしょうね。
坂本 九さんの『明日があるさ』がテレビ・コマーシャルに使われて、
一時的に話題となったから発売された気がしますが、
ジョニー・シンバルも外見、こんなになっちゃったんですね・・・
オビに『お宝発掘!』とあります。ジョニー・シンバルの
『明日があるさ』のレコードは、発掘される「お宝」だったんですね。
![](https://gloomy-sunday.com/wp-content/uploads/2024/02/asitaga.jpg)
ところで、
ジョニー・シンバルの復刻盤CDは、
1990年7月になって、日本で初めて発売されました。
『ジョニー・シンバル / フロム・ジ・オリジナル・マスター・テープス』
ワーナー・パイオニア (WMC5-93)
![](https://gloomy-sunday.com/wp-content/uploads/2024/02/japan-a.jpg)
国内初CD化のタイトルです。
1990年当時、発売されたのは広告で知っていましたが、
この頃の筆者は復刻CDは買わず、
新曲として発表されるような(新しい)作品のCDを
メインに買っていました。
ですから、筆者がこの日本盤CDの存在を思い出して、入手したのは、
ずっと後の2010年頃?で、中古品です。
このCDには特に何か注意を引くような
キャッチ・コピーは書いていないのですが、入手して、
何気無く聴いてみようとプレーヤーにかけたら、
物凄く、びっくりしました!!!
何が?????
ライナー(解説)を書いているのは、
上野シゲル 氏ですが、このライナーを執筆する時に、
出来上がる前の、この録音を聴いていなかったのか、
特に何も触れておらず・・・なぜ???
上野シゲル 氏が気が付かない訳ないと思うんですけどね・・・?
![](https://gloomy-sunday.com/wp-content/uploads/2024/02/japan-b.jpg)
ジョニー・シンバルの作品を聴いている人ならば、
すぐ分かるような発見!なんですけれども、
誰も(ネット上でも)触れている人を知らず、
私には不思議でならないのです(笑)
ひょっとしたら、このCDを作ったワーナー・パイオニアの人達も、
ジョニー・シンバルの作品を聴いたことが無かったのかも知れませんね。
何を言っているのかというと、
曲の出だしを聴いただけで分かるはずなんです・・・・
何を?かって・・・?
当時、日米で市販されたレコードのテイクではないんですよ。
アメリカのオリジナル盤でも、昭和38年4月に
日本で発売された当時の録音でもない・・・
つまり「未発売音源」!
ですから、曲の初めから少し違っていて、
聴いた瞬間に分かるはず、なんですね(笑)
まさしくビックリ音源!
このテイクは、1977年にイギリスで発売された
(1960年代のヒットを集めた)オムニバス盤の
LPレコードに単体で入っているそうですから、
厳密には「未発売音源」という訳では無かったものの、
少なくとも日本と、本国アメリカでは
「発売されていないテイク」だった訳です・・・・
1990年7月に
日本で初CD化として出て来た復刻CDに、
何の断りもなく「未発表のテイク」「未発売音源」が
入っていたという驚き・・・
全部で21曲入っているCDの中の、
どれか1曲ということですが、
お聴きになれば、すぐに分かる曲ですよ(笑)
ちなみに、この「未発表のテイク」は、
御紹介している1995年発売の『The Very Best of Johnn Cymbal』
にも、「一般市販のレコードと同じテイク」と共に入っています(笑)
© 2024 磯崎英隆 (Hidetaka Isozaki)
以下、このCDが売られているアマゾンへのリンクを貼っておきます。