山下達郎さんが、レコードを買いまくっているという「対談資料」も、私の物語のひとつです


(これは以前の当方ブログ2015年2月掲載の記事に加筆修正したものです)
 

「(レコードやCDで)売れる音楽」
   イコール
「良質な音楽」とは限らず、

誰かが商業的な立場から
「良い音楽だ」と評価していたところで、
それが「各自にとって心に響く音楽」
とも限らないのです・・・ 

生まれてきてからの間に、
世間(時代)と共有した音楽なら、
それなりに自分の中にも残ると思いますけれども、
自分にとって生涯の心の財産となるような
より多くの音楽に巡り合うためには、
いろんな音楽を知り得る機会を広げなければ
ならないと思うのです。

1960年代以前の、昔の作品を
色々と研究して行くと、
当時からの書物も含め、記録として残され、
発表されているものは、
本当に氷山の一角に過ぎないことが分ります。

情報のパーツを少しずつ集め、つなぎ合わせて
研究しているのが、私のやっていることなので、
先人達の残した部分的な記録でも、
それはとても興味深いものなのです。

でも資料だけではなく、書かれた当時の物語にも、
別の意味で面白いものを発見出来ます。
例えば、
木崎義二さんが作られていた自主制作の冊子で、
山下達郎さんとの対談が載っています。
 

冊子の中の記事ですが、本文には1行以降モザイクをかけています。

この1979年1月に出されている記事には、
山下達郎さんがニューヨークで
レコードを買いまくっているという
噂に対し、山下達郎さんは
「シングルが230枚で、LPが70枚程」
と答えています。
この頃、既にアメリカで発売されていたプライス・ガイド
あたりを参考にされているのでしょうか。

私はまだ小学生でしたから、
学校では『ガンダム』や『ドラえもん』の話題。
ポール・モーリアの「恋は水色」あたりは
既に聴いていましたけれど(苦笑)

この冊子記事から山下達郎さん達の、
そんな楽しいお話しに想像を膨らませつつ、
また作品の探究にも楽しみが持てます。

調べ物で引っぱりだしたアメリカの
キャピトル・レコードの1950年代の資料の中に、
日本人が写っているのがあって、
よく見てみると、ローマ字で東京芝浦電気の
イシザカ・ノリイチロウと書かれています。
東芝レコードの石坂範一郎 氏のことらしいですが・・・ 
キャピトル・レコードのレコーディング・スタジオにて
撮影されています。文章を読む限りでは
当時、キャピトルとEMIにて作った
「世界の音楽」シリーズに、自社アーティストの
売り込みに行かれたみたいですけれど、
そんな背景も想像してみると楽しそうですね(笑)

別のサイトに掲載した記事です。

毎日、色んなことありますけれど、素敵な作品を通して
御紹介させていただくことで、より幅広く、
お楽しみを提供させていただくことが出来ればと
考えていますので、私の復刻CDを
御購入くださる方達には、いつも心から感謝をしています。

凄い発見のレコード音源を収録させていただいた
復刻CDはいくつかありますけれど、
これはトップクラスと言える音源が入っているタイトルです!

良かったらチェックしてみてください(笑)