明治、大正、戦前の昭和時代の「音の缶詰」に思う、当時の音空間・・・令和4年(2022年)12月31日


未整理で積み重ねているSP盤(蓄音機でかける時代の
78回転のレコード)の一部です。
この写真に写っている30枚ほどは、全部「日本録音」のSP盤で、
相当に希少な録音ばかりです。

SP盤での「希少」というのも、私なりに、
ある基準があって判断しているのですが、
戦前に発売されたものが中心なので、
年月だけでも相当な時間は経っています。

当時流行ったり、有名な作品であれば、
文献資料などにも情報がありますけれども、
マイナーな内容のものは、録音の背景が
全くわからないことも少なくありません・・・・が、
何らかの形で、時代のムードも合わせて
お楽しみいただけるような企画にて、
録音を提供させていただこうと考えながら、
積み上げたSP盤を眺めておりました(笑)

もう誰も知らない録音内容、そして
吹き込み者たち・・・でも、
それは昔の日本の何処かで録音され、
SP盤は当時、日本の何処かで発売されて
流通していた訳です。
いつ、どのような場所で、どんな人達が
購入して、聴いていたのか・・・を想像するのも、
音だけで楽しみの広がる世界なのです。