最近、他の記事で、横浜にあった輸入中古のレコード屋さん
『バック・トゥ・ザ・ロック (Back to The Rock)』の
神谷さん(オーナー)に触れたので
木崎義二 氏監修の復刻盤LPレコードに封入の、
上野シゲル氏の解説書に無かったジョニー・シンバルのオリジナル盤
何だか懐かしくなって、この店で作られていた
雑誌を出してみました。
これは、輸入中古を扱うレコード屋さん
『バック・トゥ・ザ・ロック(Back to The Rock)』で作っていた、
同名のオールディーズ専門雑誌です。
しかも最終号!
![](https://gloomy-sunday.com/wp-content/uploads/2022/05/back-to-the-rock1.jpg)
そして、この現物は・・・
東京は蒲田、あるいは新宿などに店があり、
いつの間にか閉店を知った「えとせとらレコード」の
新井社長からいただいた思い出の一冊なのです。
記憶が間違っていなければ1998年5月末から
6月にかけて、「えとせとらレコード」の新井社長から
御自宅に何度か招待をいただいた時期がありました。
最初、私のために通された場所(座席)は、
「最近、テレビの取材でタモリさんが座った椅子」
だったそうで、撮影で撮っていった(飾ってある)
CDやレコードを見せてくれました。
多分、最後に御自宅へ伺った時だと記憶していますが、
奥様と一緒に夕食を御馳走になり、
レコード談義をさせてもらい、夜も遅くなって
帰る頃に、新井社長が(写真の)雑誌を
倉庫から出して来て、「もしよかったら」と私に手渡しました。
これは、新井社長が「えとせとらレコード」の
広告を雑誌『バック・トゥ・ザ・ロック(Back to The Rock)』に
出したので、この雑誌を作っている輸入中古レコード屋さん
『バック・トゥ・ザ・ロック(Back to The Rock)』のオーナー、
神谷さん自らが、発売当時(1980年10月)に
新井社長のもとに来て、手渡しされた現物なんだそうです。
![](https://gloomy-sunday.com/wp-content/uploads/2022/05/back-to-the-rock2.jpg)
その『バック・トゥ・ザ・ロック(Back to The Rock)』の
神谷さんとは、新井社長よりも、おそらく4、5年前から
面識がありましたが、こんな雑誌を作っていたことを
全く知りませんでした(苦笑)
それから一週間も経たなかったと思いますが、
この現物雑誌を『バック・トゥ・ザ・ロック(Back to The Rock)』
に持って行って、神谷さんに見せたんです・・・
「バックナンバーありますか?」って(笑)
既に18年近くも前に出された雑誌でしたからね、
神谷さんは物凄くびっくりされて、
「よく残ってたね!」と感嘆されていました。
新井社長から頂いたことを伝えて、この雑誌の内容から
いくつか質問させてもらったのを覚えています。
特に、発売を企画されていたという資料大作
『日本発売ポピュラー45’S ディスコ・ガイド1955~68年』
は作られたのかどうか、非常に興味深いものでしたが、
これは希望申し込み人数が40人に達しなかったため、
作られなかったそうです・・・
もし出来ていたら、物凄い資料になったでしょうね(笑)
それにしても、このオールディーズのレコードに
特化した雑誌『バック・トゥ・ザ・ロック(Back to The Rock)』は、
オリジナル盤レコードのレーベル写真も多く、
当時としても、これだけ集めるには
相当のエネルギーとお金が必要だったことと推測します。
ジャケットの無いドーナツ盤が主流ですけれど、
これらは他のジャンルのLPレコード並に、
結構な値段がするものなんですよ(苦笑)
私が作らせていただいている復刻CDにも、
オリジナル盤のドーナツ盤を使っているのが
複数ありますけれど、きっと1枚当たりの値段を知れば、
びっくりされると思います・・・というよりも、
滅多に見つけられないものですが。 私としては、
そういった “聴ける機会が少ないけれど素晴らしい作品” を
お聴かせしたいという気持ちで、
取り上げさせていただいているのです。
写真の『バック・トゥ・ザ・ロック(Back to The Rock)』は、
最終号ということで、スタッフ紹介のページがあります。
15名位?いらっしゃるようですが、
ここに、お名前を載せても良いのか分からないので、
有名な方だけにしておきましょうか・・・実際にかかわった方が、
万一御覧になられて「載って無い!」と怒らないでくださいね(苦笑)
編集は、もちろんオーナーの神谷さん
(下のお名前は雑誌にありますが、名字のみで)、と他の1名の方。
ライターに、守屋須三男 氏、藁科徹 氏、ほか。
協力者として、宮治淳一 氏のお名前が載っています。
まだ私は当時小学生!ですから、諸先輩の方々の
ずっと後を追っている訳ですけれども、
楽しく音楽に接し、知的好奇心と感性を
豊かにする活動をして行けたらと・・・(笑)
この写真の『バック・トゥ・ザ・ロック(Back to The Rock)』は、
制作者の神谷さんが、
「えとせとらレコード」の新井社長に手渡しして、
約18年後に新井社長から私に手渡され、
それが再び神谷さんの目の前に出現し、
そして約24年近く経って、このようなブログに取り上げている
という不思議・・・いつか、私が誰かに手渡すことに・・・???
© 2022 磯崎英隆 (Hidetaka Isozaki)