最近、他の記事で、横浜にあった輸入中古のレコード屋さん
『バック・トゥ・ザ・ロック (Back to The Rock)』の
神谷さん(オーナー)に触れたので
木崎義二 氏監修の復刻盤LPレコードに封入の、
上野シゲル氏の解説書に無かったジョニー・シンバルのオリジナル盤
何だか懐かしくなって、この店で作られていた
雑誌を出してみました。
これは、輸入中古を扱うレコード屋さん
『バック・トゥ・ザ・ロック(Back to The Rock)』で作っていた、
同名のオールディーズ専門雑誌です。
しかも最終号!
そして、この現物は・・・
東京は蒲田、あるいは新宿などに店があり、
いつの間にか閉店を知った「えとせとらレコード」の
新井社長からいただいた思い出の一冊なのです。
記憶が間違っていなければ1998年5月末から
6月にかけて、「えとせとらレコード」の新井社長から
御自宅に何度か招待をいただいた時期がありました。
最初、私のために通された場所(座席)は、
「最近、テレビの取材でタモリさんが座った椅子」
だったそうで、撮影で撮っていった(飾ってある)
CDやレコードを見せてくれました。
多分、最後に御自宅へ伺った時だと記憶していますが、
奥様と一緒に夕食を御馳走になり、
レコード談義をさせてもらい、夜も遅くなって
帰る頃に、新井社長が(写真の)雑誌を
倉庫から出して来て、「もしよかったら」と私に手渡しました。
これは、新井社長が「えとせとらレコード」の
広告を雑誌『バック・トゥ・ザ・ロック(Back to The Rock)』に
出したので、この雑誌を作っている輸入中古レコード屋さん
『バック・トゥ・ザ・ロック(Back to The Rock)』のオーナー、
神谷さん自らが、発売当時(1980年10月)に
新井社長のもとに来て、手渡しされた現物なんだそうです。
その『バック・トゥ・ザ・ロック(Back to The Rock)』の
神谷さんとは、新井社長よりも、おそらく4、5年前から
面識がありましたが、こんな雑誌を作っていたことを
全く知りませんでした(苦笑)
それから一週間も経たなかったと思いますが、
この現物雑誌を『バック・トゥ・ザ・ロック(Back to The Rock)』
に持って行って、神谷さんに見せたんです・・・
「バックナンバーありますか?」って(笑)
既に18年近くも前に出された雑誌でしたからね、
神谷さんは物凄くびっくりされて、
「よく残ってたね!」と感嘆されていました。
新井社長から頂いたことを伝えて、この雑誌の内容から
いくつか質問させてもらったのを覚えています。
特に、発売を企画されていたという資料大作
『日本発売ポピュラー45’S ディスコ・ガイド1955~68年』
は作られたのかどうか、非常に興味深いものでしたが、
これは希望申し込み人数が40人に達しなかったため、
作られなかったそうです・・・
もし出来ていたら、物凄い資料になったでしょうね(笑)
それにしても、このオールディーズのレコードに
特化した雑誌『バック・トゥ・ザ・ロック(Back to The Rock)』は、
オリジナル盤レコードのレーベル写真も多く、
当時としても、これだけ集めるには
相当のエネルギーとお金が必要だったことと推測します。
ジャケットの無いドーナツ盤が主流ですけれど、
これらは他のジャンルのLPレコード並に、
結構な値段がするものなんですよ(苦笑)
私が作らせていただいている復刻CDにも、
オリジナル盤のドーナツ盤を使っているのが
複数ありますけれど、きっと1枚当たりの値段を知れば、
びっくりされると思います・・・というよりも、
滅多に見つけられないものですが。 私としては、
そういった “聴ける機会が少ないけれど素晴らしい作品” を
お聴かせしたいという気持ちで、
取り上げさせていただいているのです。
写真の『バック・トゥ・ザ・ロック(Back to The Rock)』は、
最終号ということで、スタッフ紹介のページがあります。
15名位?いらっしゃるようですが、
ここに、お名前を載せても良いのか分からないので、
有名な方だけにしておきましょうか・・・実際にかかわった方が、
万一御覧になられて「載って無い!」と怒らないでくださいね(苦笑)
編集は、もちろんオーナーの神谷さん
(下のお名前は雑誌にありますが、名字のみで)、と他の1名の方。
ライターに、守屋須三男 氏、藁科徹 氏、ほか。
協力者として、宮治淳一 氏のお名前が載っています。
まだ私は当時小学生!ですから、諸先輩の方々の
ずっと後を追っている訳ですけれども、
楽しく音楽に接し、知的好奇心と感性を
豊かにする活動をして行けたらと・・・(笑)
この写真の『バック・トゥ・ザ・ロック(Back to The Rock)』は、
制作者の神谷さんが、
「えとせとらレコード」の新井社長に手渡しして、
約18年後に新井社長から私に手渡され、
それが再び神谷さんの目の前に出現し、
そして約24年近く経って、このようなブログに取り上げている
という不思議・・・いつか、私が誰かに手渡すことに・・・???
© 2022 磯崎英隆 (Hidetaka Isozaki)