CD付き冊子の続編、忘れてないですよ。

一般

先の

『レコードのムード』冊子編 Vol.1(CD付き)VMBCー7501
~ヴィンテージ・レコードと、クラシックな映画音楽のディープな世界~

を発表させてもらった後に、この続編を出す計画として
御寄附(今で言う「投げ銭」)を募集し、
結果的に6名の方が応えてくださいました。

しかしながら、色んなお店の協力もいただいて
販売した、このCD付き冊子は、ほとんど売れず、
8万円ほどの赤字を出し、通販のAmazonからも経費の都合で引き上げました。
(通販のAmazonでの商品ページ)

それで他に良い方法はないかと、
随分考えていたのですが、時間ばかりが経ってしまい、
とりあえず、続編は(今更ながら)制作費を少なくして
作らせていただこうと決めました。

この「自分で調べて得た情報」というのは、
どれだけ手間と時間とお金をかけて、まとめ上げた貴重なものだとしても、
なかなか価値を理解してもらえないもの、のようです・・・ 

2000年(平成12年)頃の事だったと記憶してますが、
無料会員制のコミュニティー(掲示板)を運営していました。
その中で、50年近く前のアメリカの映画音楽について、
当事者からエアメールで回答をいただき、
もの凄くマニアックな資料を作った旨を「近況」として書いたら、
何名かの人から個別に「その資料をコピーして送って欲しい」と
メールされました。

これをお読みの方は、筆者の立場になって考えていただけますか? 

手間暇かけて、随分苦労して当事者に
エアメール(外国便の紙の手紙)を送って、得られた情報と、
それまで自分で苦労して調べた情報が入っている訳です。
当然、アメリカに住んでいる(筆者にエアメールで回答してくれた)当事者へ、
御礼の手紙も返す労力も含まれますが・・・ 
筆者としては、コピーを送って欲しいと言って来た彼らへ、
情報を教えて差し上げても構わないんです。
でも、そのコピーを要求している相手の「考え方」が
気に入らないのですね。

筆者は「コンビニでコピーすると、
A3サイズまで、1枚10円かかるんですけど」と、
わざとメールするも、彼らは殆ど同じような内容・・・
「私と磯崎さんの仲じゃないですか、たった10円位のこと言ってないで
早く送ってくださいよ」という感じの返事をして来ました。

しかし、筆者からすれば、(当時ですから)わざわざ
コンビニへ行って10円出してコピーし、
資料を入れる封筒だってタダ(無料)ではありませんし、
当時の郵便料80円も要ります。
宛名書きをしたり、送るための手間暇をかけて、
コピー代10円すら「払う」とも言わず、
無料で当たり前のように言って来る人達。

これを何人にも筆者がした場合、
例え5人だとしても(封筒代は除いても)90円の5倍、
450円の実費で、手間暇かけて自分で調べ上げた
貴重な資料をばらまく訳ですが、
筆者側の気持ちをどう思い(推測し)ますか? 

結局、上記のCD付き冊子と同じなんです。

冊子には印刷製本代、CDには著作権料や
プレス代などもかかってるのに、
これを「高い」とか「タダ(無料)で掲載すればいいのに」とか
言われたりする訳ですよ(苦笑)

何でもタダ(無料)で得ようとする考えを持つ人は、
それはそれで「その人の考え方」ですから、
筆者は別に非難はしませんけれど、関わりたくありません。

つまり、そのような考え方では「発展しない」からです。
対価の循環だけでなく、気持ちや行動でも
「お互いに良ければ」の循環が起きることによって、
物事が発展しながら回って行くと考えています。

CD付き冊子の続編には、もうそれを期待せずに、
当時応援いただいた6名の方へ(今更で申し訳ないと痛感しながら)
の義務感で作らせていただくことにしました(苦笑)

もう今は、わざわざエアメール(国際郵便)を
出すことも無くなりましたね。
もっと沢山あるはずですが、とりあえず、すぐ出て来た封筒を写真に撮りました。
1999年の消印になってます・・・
相手によっては、返事が手書きの筆記体で書かれていて、
全く読めなくて泣かされた手紙もありました(苦笑)
ちなみに返事が欲しい時は、相手が送料を負担しなくて済むように、
国際クーポン(返信用切手券)を必ず入れてました。

© 2025 磯崎英隆 (Hidetaka Isozaki)

コメント

コピーは御遠慮ください。