本場の「ナイト・クラブ」での録音も、色々な楽しみの発見があります。

復刻CD


過去に何かのイベントで録音された施設、場所というのも、
その場のムードを想像して楽しめる、
貴重な「録音の記録」なのです(笑)

今まで、いろいろな場所の録音を御紹介して来ましたが、
近年の印象深いものとして、
ハリウッドの黄金時代を代表する幻の場所の一つとなった
「ガーデン・オブ・アラ」
ローレンス・ウエルクの楽しいショーが行われた、
ニューヨーク州マンハッタンにある「マディソン・スクエア・ガーデン」
そして、カリフォルニア州サンタモニカにあった
「アラゴン・ボールルーム」ほか、いくつかありました。
焼け落ちた「アラゴン・ボールルーム」の前で
呆然としているようなローレンス・ウエルクの
写真(著作権の関係でお見せできませんが)なども、
筆者には印象的でした。でも、その場所で演奏された
録音だったんだなぁ・・・と、私たちには
イメージを追いかけることができます。

今月に発表させていただく復刻CDのタイトルには、
アメリカのナイト・クラブでの演奏が2タイトル含まれています。

ひとつは、ニューヨークの歴史ある、
有名なナイト・クラブ「コパカバーナ」での1950年代
末頃の録音で、オールディーズのジャンルで有名な歌手が、
初めて出演したという回でした。
観客の歓声や、グラスの音などが入っていて、
華やかなナイト・クラブのショーのひと時を
同席しているように楽しめます。

ふたつ目もニューヨークですが、
今は無き、超豪華なジャズのナイト・クラブ
「ベイズン・ストリート・イースト」で収録された
1950年代の録音があります。
こちらはヴォーカルのない、ラテン系の音楽です。
自分の部屋で、お酒を楽しみながら聴くのも、
何と贅沢な時間に感じられます(笑)

近年、新しく発表させていただくCDは、
メールマガジンのみにて販売していますので、
『懐的音館』にリストしなくなってしまいました。
これには色々理由があるのですが、
どのようにするかの方針が、まだ決められないんですね(苦笑)

でも、誰にでも情報を公開するのは、
多分、もう時代に合わなくなって来ているのかも知れないと
考えています。
例えば中古レコード屋さんの “店舗” だったら、
お店の家賃、光熱費、店員さんがいれば人件費なども
かかるように、インターネット上のサイトでも、
少なくてもドメイン代や、サーバー代などの
維持費はかかっている訳です。

何も買わないのに、店内のレコード情報だけを
繰り返し得に来るような客は、
実際の店舗なら入り口で追い返せばいいですけど、
ネット上のサイトでは、そうも行かないので、
やはり性善説で誰にでも無条件で解放するには
限界が来ている訳です。

サイトに来るのは
「己の利益のみ考える」または「悪意ある」
人間、組織、会社
、それ以外にも、
ロボット、生成AIなどもありますからね。

活動を続けるには、維持費や元手も必要ですし、
「お互いに良ければ」の精神を持った方との関係、
つながりでなければ、難しいものです。
長い目で見て、筆者がこの世に居る間は、
世の中に貢献できるような形にできたらと
考えているのですが・・・ 

© 2025 磯崎英隆 (Hidetaka Isozaki)

コピーは御遠慮ください。