楽しくお酒を飲みながら、好きな音楽を鑑賞する
という楽しみも良いですが、
「録音」から当時の情景や、ムードを想像しながら楽しむのも、
また大きなロマンがあって良いものです・・・
ワインというのは、どうも高ければ良いというものでも無いらしく、
高価でなくても美味しく感じられるのは多々ありますね（笑）
あらゆるものの値段が高くなって、
まぁ大変な時代になりましたけれど、
世界の上流階級の人たちのように、優雅で気高い
心持ちでいたいと思い、そんな人たちの
ある日の姿を想像し、気分に浸ってみたいと
作らせていただいた（アナログ・レコードからの）復刻ＣＤは
いくつもありますが、写真はその内の２枚です（笑）
１９５０年代には、世界でも最高額を誇る価格設定だった
という有名レストランにての録音・・・を部屋に流してみました。
支払い能力さえあれば、誰でも入れるという訳ではなく、
（録音では最初と最後に出てくる）店のオーナーによって、
高い身分、そして人格、品格などの内面でも見分けられ、
入店するのにふさわしい人物かどうかを
判断されていたそうです。
つまり、富豪であっても、店に入れてもらうには、高い身分と
人々の評判、品性や教養といった内面まで
満たされている必要があります。
オーナーは、予約があった２週間以上も前から、
人物調査をしていたらしく・・・ それはともかくとして、
店の中にいる人たちにランクはあるものの、
内面的にも素晴らしい上流階級の人たちであることは、
きっと間違いないでしょう。
録音から流れてくるのは、そんな彼らと
一緒に時を過ごしているような空気、ムードなのです。
そしてもう１枚は、ブラジルの観光地、
リオ・デ・ジャネイロにある１９２３年８月開業の
老舗 最高級ホテル「コパカバーナ・パレス」にて録音された
１９５０年代のナイト・クラブの演奏です。
ここは上記のレストランほどに身分差別は厳しくなかったと
推測するものの、それでも世界的な富豪しか
入れなかったようですから、一般の人たちは居ないでしょうね。
世界のセレブたちが、ここで社交ダンスを踊って
楽しんでいたそうです。
そんな贅沢な録音を聴きながら・・・ワインで美味しく楽しめる
至福の時間を堪能しました。
次はレトロな映画館のムードを・・・ということで、
巨大な３面スクリーンを使うため、日本では当初、
帝国劇場とＯＳ劇場の２つの映画館のみで上映されていた
シネラマ・シリーズの第三作『世界の七不思議』（昭和３２年３月公開）
のサウンドトラックです。
現在では巨大スクリーンなど、別に珍しくも無くなりましたけれど、
当時は世界中で、物凄い話題になってました。
しかも、製作国のアメリカ、次いでイギリス、
そして日本の順に公開されましたから、
日本は世界でも３番目にシネラマが公開されているんです。
なぜ、イギリス、日本の順だったのか、
その後の設備はどうなったか、などのマニアックな話は、私が
当事者たちから直接に話をうかがって記した
『レコードのムード』（ＣＤ付き）冊子編Vol.1（VMBC-7501）にあります・・・
が、当時の日本ロケの状況も想像しながら
楽しんでみるのも、ミステリアスで良いものです（笑）
『世界の七不思議』のサントラの右に写っているのは、
メキシコのアステカ族を題材にした３タイトルの
映画の音楽を収録した復刻ＣＤです。
謎に満ちたアステカ文明の財宝、遺跡や偶像を背景にした映画
ですけれども、音楽もミステリアスです。
１９５０年代から６０年代かけて作られた、これら３つの
映画ともに日本では未公開・・・でも音楽は素晴らしいので、
ムードは十分に伝わってくると思いますよ（笑）
★ ★ ★ ★
上記のレストランについての詳しい説明は以下の当方ブログにもあります。
https://record-music.com/archives/900
『世界で最も高額な最上級レストランにて』(EH-754)
https://edison-international-records.com/product/754
『コパカバーナ・パレスの夜』(EH-742)
https://edison-international-records.com/product/742
『ヴィンテージ・サウンドで楽しむフィルム・ミュージック「世界の七不思議」＆「タブウ」特別編』(DT-778)
https://edison-international-records.com/product/778
『レコードのムード』（ＣＤ付き）冊子編Vol.1（VMBC-7501）
https://edison-international-records.com/product/7501
『ヴィンテージ・サウンドで楽しむフィルム・ミュージック
「アステカの財宝」「太陽神のピラミッド」＆「聖なる偶像」編』 （EH-776）
https://edison-international-records.com/product/776
© 2023 磯崎英隆 (Hidetaka Isozaki)
