ナット・キング・コールの未発売(アンリリース)音源の記録盤にある、オープニングとエンディング・テーマ?の謎・・・

一般
『ライヴ・アット・ザ・サークル・ルーム』東芝EMI(TOCJ-66064)のライナー


2023年の最後に発表させていただいた、当方復刻CDのひとつのタイトルに
 

『資料録音(16)』ポピュラー・ヴォーカルの楽しみ〜ナット・キング・コールの世界初公開音源?!編(XP-10016)

がありました。
ここにナット・キング・コール (Nat King Cole) が歌った
有名な曲『アンフォゲッタブル (Unforgettable)』の
アンリリース・バージョン(未発売の録音)を収録させて
いただいたものの、復刻CDとしては、
ひょっとしたら世界のどこかで作られている可能性も考え、
ある程度は調べましたが、今まで世界中で
無数のタイトルCDが復刻発売されておりますので、
「復刻CDという部分」では、とても調べ切れていませんでした。

しかしながら、この収録に使わせていただいた
未発売音源は、過去発表された復刻CDには一切見つけらず、
もしかしたら、この記録盤そのものがマスター音源に
なっているのかも知れないと考えるようになりました。

これらの録音には、最初と最後に、テーマ音楽のような
単純な旋律の曲を演奏しているのが収められています。
でもこの楽曲の正体が分からず、謎なのです・・・
それぞれの曲の前には、
ナット・キング・コール御本人がアナウンスをされているものの、
司会者のような第三者や、拍手なども入っていないので、
ライヴとは思えず、かと言って、ラジオ番組だったとしても
不自然であり・・・キャピトル・レコード内での、
幻の音源だったと申せるでしょうか。
 

キャピトルのCD『ライヴ・アット・ザ・サークル・ルーム』東芝EMI(TOCJ-66064)

そのキャピトル・レコード (Capitol Records) 既発売CDの中に、
オープニングとエンディング・テーマとして
曲目が入っているのを探したところ、
『ライヴ・アット・ザ・サークル・ルーム』東芝EMI(TOCJ-66064)
というのがありました。
ウィスコンシン州のホテル・ラサールのサークル・ルームにて録音された
1946年のものです・・・日本語の解説には何と!
懐かしい、青木啓 先生のお名前が(涙)
1999年8月の日付ですから、そころの私は
手紙をもらったりしていたものの、多分、まだ私の手許には、
この録音原盤は無かったのかも知れず(いつ入手したのかを
はっきり覚えていないのです)・・・
青木先生と、このナット・キング・コールの
録音の話をさせてもらいたかったなぁ・・・なんて思い返していても、
もうそれも現実には叶わず・・・ 

『ライヴ・アット・ザ・サークル・ルーム』東芝EMI(TOCJ-66064)のライナー部分
上記、日本語部分のライナーのクレジットには、音楽評論家 青木啓 先生の晩年のお名前がありました。

このキャピトルのCD『ライヴ・アット・ザ・サークル・ルーム』に収められた
オープニングと、エンディング・テーマを聴き比べましたが、
私の持っている記録盤のそれとは違っていました。
何か別にテーマを作ったのかも知れませんけれど、私はそんな話を
知らないので、気長に調べてみるしか、方法はないのかも知れません・・・ 

ナット・キング・コールの未発売(アンリリース)音源が
収められている記録盤からは、『アンフォゲッタブル』のみ抜き出して、
ナット・キング・コールのアナウンスと共に
『資料録音(16)』へ収録させていただきましたが、
他の楽曲・・・この記録盤そのもののトータルな音源としても、
どのようにしたら少しでも「世の中のためになり、私にも良いのか」
を思案中なのです・・・(苦笑)

© 2024 磯崎英隆 (Hidetaka Isozaki)

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