未発表音源(アンリリース)とはいうものの・・・歴史資料という知的好奇心を満たしながら進化向上するために

過去に当方復刻CDにて御紹介している、
打楽器奏者のジャック・バーガーが1958年に出した
珍品(ドーナツ盤)があり、
面白い作品のため、こちらも新たに
御紹介させていただこうと思い、復刻CDを
作らせていただきました。

トンコブシ・ラークロル&貴重音源集』(EH-728)

『トンコブシ・ラークロル&貴重音源集』(EH-728)

でも私は、いつも自分自身の中で
「音楽作品に対する考え方」を見つめています。

例えば、何かの研究のために、私はいくつもの
現物資料(レコードや書籍類など)を取り寄せるため、
しばしば、レコード・コレクター的な考えのように、
モノを集めるという方向に
目的が行ってしまうことがあります。

それはある意味、仕方の無い範囲では
ありますけれども、人生のあり方を考えた時、
「モノを集めることに執着」していては、
自身の人生が楽しめないことに気づいています。

人間はいつか必ず死にます。この世に
執着することなく、成仏すれば、魂は故郷の霊界に戻ります。
その時、この世で一生懸命に集めたモノは
何一つ、持って行く事が出来ません・・・
霊界に持って行けるのは、生きている間に
経験、体験した時の心の感動、思い出など、
(他の誰もが奪えない)その人だけが持っている
内面的なものだけです・・・つまり、それが
本人にとっての「本当の財産、お宝」という訳です。

この考えを元に「心の糧」としてプラス
できるような、音楽という芸術を
「復刻CD」として通し、
「鑑賞の体験」として
提供させていただきたいと思っています。

それぞれの音楽作品についての
歴史資料という知的好奇心も満たしながら、
作品を鑑賞して受けた感情とともに、
一緒に内面的な進化・向上をして行きたい・・・
という意味で、貢献させていただくことが
出来たら・・・ということですが、
何だか大げさでスミマセン(笑)

現世は物質界ですから、モノも含めた物質が、
自分の生活に豊かにあれば、より良い訳で・・・
作らせていただいた復刻CDは、
じっくり、ゆっくりと御鑑賞いただけるよう、
ぜひお手許にて・・・ということで、おすすめしております。

さて上記の復刻CDですが、ジャック・バーガーの音源に、
レス・バクスターのアルバム
『Le Sacre du Sauvage (Ritual of The Savage)』の
ファースト・バージョンも収録させていただきました。

『トンコブシ・ラークロル&貴重音源集』(EH-728)に収録させていただいた原盤レコード

これは、エキゾチックなムード・ミュージックの
創始者と言われている、
レス・バクスターによる、その謂れの元となった
レコード・アルバムです。
ただし、ストリーミング・サイト等にあるものも含め、
出回っている復刻はセカンド・バージョンであったり、
作品についての情報・・・例えば、1951年と
言われているアルバム作品の収録曲が
正しくなかったりしていますので、
可能な限り、歴史資料という情報面を載せるようにいたしました。

作らせていただいたこの復刻CDでは、
本当の元となったファースト・バージョン・・・
それも貴重な当時のオリジナル盤から、当時の人々が
聴いていた実際の初版レコードの音を味わって
いただくことが出来ます。
既存の民族音楽ではなく、当復刻CDにて
お聴きになる音が、想像上の
プリミティブ・ムード・ミュージックとして
初めて世界に認知された「音楽芸術の作品」なのです。

古い時代のレコードは、当時の装置の関係もあって、
音溝が破壊されているようなものが多く、
同じ初版の2枚のレコードから、
それぞれ音が良い方(曲)を収録しています(笑)
2枚あると、左右の印刷の色味が
違っているのが気になることもあります。

当時のキャピトル・レコードは、
他のレコード・スタイルのも作っていて、
例えばドーナツ盤のもあり、
こういうレコードに収録のものも、また違っていて・・・
種明かしをすると、このドーナツ盤のは、
演奏が短縮されている曲もあります。

左側は、ドーナツ盤がセットになって箱に入っているもの。右側は東芝EМIの2枚組CDです。

そのアルバム
『リチュアル・オブ・ザ・サベージ(Ritual of The Savage)』に
関する話として、随分前に何かの(日本語)記事で、
レス・バクスター楽団の「バコア(Bacoa)」という曲が、
未発表曲(音源)であると書かれていた記憶があり、
それは何か忘れてしまったのですけれど、
アメリカのキャピトル・レコードと、
日本の東芝EМIから、それぞれ1996年に発売された
2枚組のCDがありました。
これに、その未発表の「バコア(Bacoa)」という曲が
入っていると(広告だったのか?)知って、
その日米両方のCDを発売時に買ってみました。

アメリカのキャピトル・レコードのライナー(原文)と、
東芝EМIの日本盤のライナー(翻訳)には、
こう書かれています・・・

(東芝EМIから発売された2枚組のCD
『エキゾティック・ムード・オブ・レス・バクスター』TOCP-50033-34)
からの引用

>Other than the previously-unavailable “Bacoa”,
>the earliest music on The Exotic Moods of Les Baxter comes from Ritual.
(Googleによる翻訳:これまで入手できなかった「バコア」を除いて、
レス・バクスターのエキゾチック・ムードの初期の音楽は
リチュアルから来ています。)

日本盤のライナー(翻訳)では、

>これまで入手不可能だった『バコア』を除けば
>今回の『エキゾティック・ムード・オブ・レス・バクスター』
>に収録されている中では『リチュアル・・・』からの曲が
>一番初期の頃の作品である。

と書かれています。
「未発表曲(音源)」と
「これまで入手不可能だった」という言葉は、
同じ意味に解釈しますが、どうでしょう。

レコードは当時、アメリカで
キャピトル・レコードから1951年7月に
発売されているのですが、
何で、未発表? 
何で、これまでに入手不可能だったのか・・・? 

未発表の曲とされて来たレス・バクスター楽団「バコア」のSP盤レコード
1951年に市販された実際のレコード(現物)です。

私の手許には、このSP盤の他に、ドーナツ盤もありますが、
この日米両方のCDの「バコア(Bacoa)」と同じ録音でした。

実際に当時発売されていたレコードにもかかわらず、
「未発表曲」としてしまったような、この手の間違いは、
実は、私も(たまに)やらかします(大苦笑)

まぁ、本当の「勘違い」もありますが、
多くは「資料にした文献」が間違っている場合です。
記事を書く時、参考や元にした文字資料のデータが
間違っていて、それを使ってしまった場合にある話ですね。

どっかの大学教授が書いたり、監修しているような、
一般書店に並んで売られたような書籍でもあり、
一般的な本でも(誤訳も含め)案外あります。

そのため、私としては、
可能な限り「現物」を調達して来ようとして、
大変な目に合うんですけどね(大苦笑)

でも、それだけのことをして、何か書いているんです・・・ 
 

追記:「これまで入手不可能だった」ではなく、
   「これからも入手不可能」な音源ですが、
    タイトルにちなんだ記事を御紹介!

ナット・キング・コール (Nat King Cole) の未発表音源
『シスター・レニー・トラック』1952年4月 

https://record-music.com/archives/719

レス・バクスター楽団の「バコア」を収録させてもらった復刻CDには、
『レコードのムード』アメリカ映画「アパートの鍵貸します」編
もあります。
https://vintage-mood.com/apcd7000series.html

 
 

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