霊の目? 神様の目? 「そんなの関係ねぇ」?


昭和50年代も中頃、当時小学生だった時に、
クラス全員に配られた御守りがありました。
遠足か何かで行った先に寄った神社のものだった気がしますが、
その御守りと一緒に付いていた、小さな説明書きの
紙片に書かれていた内容が印象的で、今でも記憶にあります。

その書かれていた事とは、この御守りが、
神様の気や、神様自体が入っているのではなく、
「神様の目」であるということでした。

この世の人間にとって「悪い事が起きる」というのは、
本人が何かの悪事を行ったから、
そのカルマが本人に返って来るということで、
この「神様の目」を携帯することにより、
自分が常に神様に見られていると思えば、
「悪いことをしようという気が起きない」・・・そして、自分が
誰かに悪いことをしなければ、
悪いことも自分に起きないという主旨のことが書かれていました。

でも、これでは何だか、神様に疑われて、
監視されているみたいに思った私は、
この御守りをすぐに捨ててしまいました・・・別に
悪いことをしようなどと思うことはありませんけれど(苦笑)
考え方としては理解しますが、
そんなに単純なことではありませんよね。

しかしながら、心霊世界を考えてみると、
相当大雑把な理屈ではありますが、一理あるのかも知れません(笑)

近所で随分前から、個人農園をやっている人がいて、
採れた野菜を売るために、
道路に面する畑の一部に作られた「無人販売所」が
話題になっていました。
しかし、代金を入れずに野菜だけ取ったり、
代金箱の金銭を抜く人もいるそうで、無人販売をやったり、
やめたりしていて、結局、やめてしまったようです。

そういう悪さをする輩は、きっと
「誰にも見られていないからいいんだ」と思ってするのでしょうね。
でも、もし警察官が見ていたら、それをしない
という理由であれば、(神様や幽霊ではなく)物理的な「目」は
必要なのかも知れません・・・ 

何でこんなことを書いているのかと申しますと、
街中を歩いていても、もう至る所に防犯カメラがありますよね。
気になりませんか?(苦笑)

夜なんかは、赤い光がじっと追っているのを
目にすることもありますし、
駅などのエスカレーターに乗っていると、
降りる辺りの天井に仕掛けてあって、こっちを向いている
カメラが目に入れば、何だか気持ちの悪さを感じます。
まさに第三者による「監視」ですよね(苦笑)

別に犯罪者でもありませんし、
何か悪いことをしている訳でも無いので、撮影されても
問題はありませんけれど、何か「誰に見られているのか分からない」
気分の悪さを感じます・・・

また、インターネットの世界を見れば、
掲示板などで(名前も身元も特定されないと思って)
匿名をいいことに(私も含んだ)他人の悪口を平気で書く、
悪意を持った輩が多数いるのも現実です。
ここにも「目」は必要なのかも知れませんが・・・

現実の防犯という意味では、
防犯カメラなどの「目があるぞ!」と見せなければならないほど、
「未熟で劣化した人間」が多いということなのでしょう。

ちなみに、生きている人間には、
その人の「魂の親に当たる存在」をはじめ、
複数の霊がいて、常に当人を見ています。
誰にも見られていないと思う悪事も、実は見られているのですよ(苦笑)

そして、この世での人生が終わって(死んで)も、
霊になる続きがありますので・・・この世で起きなくても、
あの世以降で、いずれ帳尻を合わせられる時が来ます。

無人販売所で代金を払わずに野菜を盗んだとすれば、
その「代金」に加え「盗んだ罪」の代償を
いつか負わなければならなくなるということで、
(カルマとも言われますが)清算するまで、
どこまでも付いて回り、逃れられないそうです。

ここで最初の「神様の目」の御守りの考え方に
戻ってみれば、やっぱり何かの目が常にあるとした方が、
未熟で劣化した人間には良いのかも知れませんが、
私は何か監視されていると思って落ち着かない・・・でも
実際に、あなた様にも一緒にいるんですよ、
あなた様のお世話をしてくれている存在が・・・
そして人によっては、あなた様を
「苦しめてやろう」としている霊も!!