1950年代や60年代には、まだ無かった音楽・・・
例えば、ダンス・エレクトロニカ、エレクトロニック、
ヒップホップとか、詳しいジャンル分けも、
よく分からないのですけれど、
自分の感性を広げるために、その手のジャンルも聴いています。
CDでも随分買いましたが、
最近、中古レコードで安く見つけたので、
何枚か購入して聴き始めました。
この手のジャンルには詳しく無いため、感覚で選んでいます(苦笑)
12インチ(30センチ)盤が多く、例えば
それを1枚買うと、曲名リストには、
何々リミックス (remix)とか、何々ハード・ダブ (hard dub)
というのがあります。
呼び方も色々あるらしいのですけれど、
いわゆる「別バージョン」ということです。
ですから、1枚に同じ曲のバージョン違いが2曲とか
4曲とか入っているので、同じ曲でも多少
作りが違っているものを繰り返し聴かされる訳ですね。




ノリが良くて、弾けるようなリズムは楽しいものですが、
どれも印象に残らないんです・・・
叫びのような、特徴的な音の演出などは記憶にあっても、
作品全体として、すぐに薄れてしまうと申しますか、
筆者にとっては、単なるバックグラウンドとして、
音がそのまま流れ去ってしまうのでした。
その点やはり、綺麗なメロディーの曲は、それが
ずっと心に残るので、作品の優劣ではなく、
芸術としての特性なのかな?と考えておりました。
同じ曲で色んなバージョン違いの演奏がある、
それらの曲は、例えば「Spotify」などでも、
そのバージョン違いの曲タイトルが、いくつも並んで
表示されるのかと思ったら・・・・
筆者の購入した中古レコードのアーティストや
楽曲そのものが、リストされていませんでした。
ストリーミング・サービスでは聴けないんですね(笑)
それはともかく、上記ジャンルの
「バージョン違い作品」ではなく、
原則的に1つのバージョンだけでレコード化されている
録音の「バージョン違い作品」は、
思わぬ発見があって楽しいものです(笑)
(ネタばらしをすると)このサイトで、既に記事にした
ジョニー・シンバルの『ミスター・ベースマン』の
バージョン違いの録音作品なんて、
筆者にとっては思わぬ発見でしたが、
実は、ジョニー・シンバルのレコードでも、もう一つあるんです。
筆者が幼少の時に、父親がそのレコードを持っていたので、
子供時代の思い出で欲しいのですが、
これが全く出回っていないという不思議です。
このレコードに関しては、「録音」は珍しくなく、
レコードそのものが珍しいという意味ですが・・・
録音のバージョン違い作品というのは、
オールディーズに多いですけれど、1950年代から
60年代にかけてのムード・ミュージックでも時々あります。
大抵の方は「バージョン違い」なんて、
気にも留めないかも知れませんけれど、
筆者は面白くて注目してしまいます(笑)
ラッカー盤で残っているような、
未公開(アンリリース)録音にも、バージョン違いは
いくつか発見しておりますけれど、それらは、もともと
発売されたレコードではないため、
意味としては別なのかも知れませんが。
最近、筆者の「note」の別記事で使った、こんな資料もあります。

「note」の記事では、3名のアーティストとも
モザイクを入れましたが、ここではその一人をオープンに・・・
3人目は何と、ナット・キング・コール!なんですよ。
これは1955年(昭和30年)に作られた紙の資料です。
今年で70年になりますね。
アメリカで発売された、あるLPレコードについて
書かれているのですが、
「いわくつきの盤」と紹介されています。
このレコードは、昔で言うところの「オムニバス盤」、
最近は「コンピレーション・アルバム」と言っているタイプです。
30センチ(12インチ)のLPレコードで、
3名のアーティストによるヒット曲を
それぞれ収録したLPレコードです。
ナット・キング・コール (Nat King Cole) 以外の
残り2名共に、日本でも非常に有名なアーティストです。
3名それぞれに、その曲が収録された
LPレコード・アルバムなり、ドーナツ盤などが、
既にあります。
でも、この紙の情報には、
「このLPレコードのために、数曲を吹き込み直した」と
書かれているため・・・
この、いわくつきのLPレコード
に収録のものは、既に発売されている彼らの
レコード録音とは「テイク、またはバージョンが違う」
ということになります。
伴奏が多少違う程度のことかも知れないものの、
ある程度でも違っていたら、また発見かも知れませんね。
このLPレコードは案外レア盤なので、
当時はあまりアメリカで売れなかった・・・というより、
アーティストが非常に人気なので、既に出ているレコードが
多くの人に買われていた可能性があります。
筆者はこのLPレコードの現物を持っているものの、
どこに収納しているのかが分からず、
そのうちに見つけて聴き比べをしてみるつもりです・・・(笑)
© 2025 磯崎英隆 (Hidetaka Isozaki)
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