今、流行っているとかではなくて、
自分のために好きな音楽を見つけることが、子供の頃から好きでした。
近所の(新品のみ扱う)レコード屋さんへ行っても、
流行ものばかりで、これといって貴重な小遣いをはたいて
買いたいとも思わなかったし、
何の情報も無いマニアックなレコードを見つけても、
買う勇気が、なかなかありませんでした・・・
買ったものもあるんですよ(笑)
以前に記事にさせてもらっている
“貸しレコード屋” 「友&愛」や「黎紅堂」の
創業動機は、新品のレコード自体の値段が高く、
LPアルバムに収録の全部が良い曲では無いから、
といったものでしたが、私は、彼らのように
音楽を安く沢山入手しようということではなく、
値段にかかわらず、自分の好きな音楽を捜索する
ということを選びました。
現在のラジオ番組は、より多くのリスナーを
相手にしようとするためか、マニアックな楽曲は
かからなくなった気がしますけれど、
少なくても、30年位前までは、
本当にマニアックな作品を紹介するようなラジオ番組が
いくつかありました。
FMレコパルとか、FMステーションといった
週間番組表をコンビニで買って来て、
特集だけでもマニアックな楽曲がかかりそうな
番組を探し出して、カセットテープに録音して
研究しました。
そこで大雑把な方向をつかんで、
あとは直接の音源探しに、中古レコード屋へ行くのです・・・・
時は1982年頃になっておりましたが、
昭和30年代、40年代に発売された
中古レコードが何と高価なこと!(大苦笑)
行ける範囲で、いろんな中古レコード屋さんに行きました。
年末年始などにやっていた「中古レコード市」で
購入した時に入れてくれるビニール袋に載っていた
他県の中古レコード屋情報を元に電話して、
探しものがあれば、通販で買ったこともありました。
日本のレコード会社が、昭和30年代に発売した
洋楽のドーナツ盤(中古)に、一枚2000円とか、
3000円の値段が付いているなんて珍しくなく、
10000円以上もしているのだってありました。
子供時代ですから、どうしても聴きたい作品は、
それを買うしか手がなく、他のものを
我慢したりして買ったり・・・でも買えなくて、
諦めたレコードの方が多かったでしょうね(笑)
で、好きな音楽を色々研究して行くと、
日本のレコード会社が当時、レコードとして発売した
洋楽作品は、氷山の一角であることを知ります。
つまり、欧米には、さらに多くのレコードが
作られている訳です・・・洋楽ですから
原盤(オリジナル盤)のことです。
1990年代には、渋谷・新宿辺りに、
輸入盤の中古レコードを専門に扱う店が
とても多くできて、いくつものお店に通うように
なりました。しかし、これも1枚が高価で、
そんなに買ってもいられなく、
マニアックな中古レコードほどに
中身が分からない訳です・・・
カウンターで一部試聴をさせてくれる店もありましたが、
そんな場所で落ち着いて聴けるはずはなく、
傷のノイズを確かめる理由でもないので、
試聴するのに買わないのではお店に悪いですし・・・
池袋にあった輸入中古盤の専門店『メモリー・レコード店』では、
安いものでもLPレコード1枚5千円位はしてましたから、
せめて中身を聴いて買うことが出来たなら、
どんなに良かっただろうか・・・・といった
「当時の私」の要望を解消し、昔の音楽作品が好きな方へ
貢献させていただきたいと思ったのが、当方の
『懐的音館』なんです(笑)
誰にも気兼ねせずに、じっくりと
作品の一部を鑑賞して、選ぶことが出来ます。
値段も多くは1500円付近ですから、
気に入った作品を見つけても、
中古レコードのように値札を見て諦めたり、
がっかりすることもありません(苦笑)
形のあるものは、ずっとお手元にて、
好きな時にお楽しみいただくことが出来ます。
あなた様にとって、心の財産となる
音楽のお宝を『懐的音館』で
発見することが出来たならば、私も嬉しく思います(笑)
初心者の方でも分かりやすいような、おすすめタイトルを
10タイトル以下に御紹介いたしますので、良かったら御覧ください。
『キャンドル・ライトのムード』(EH-192)
近年ではすっかり耳にすることのないような、優しいムード・ミュージックです。
『雨の街角』(EH-201)
美しいストリングスの演奏に痺れる、珍しい楽団のアルバムです。
『モーニング・カフェ』(EH-218)
ラテン系の爽やかなタイプの音楽です。
『ホット・チャチャ』(ST-249)
軽快なチャチャのリズムで、心も弾むような気分の音楽です。
『コーヒー・ブレイク』(EH-261)
ゆっくり喫茶店ででも過ごしている時にかかっているようなムードの音楽です。
『幻の記憶』(ST-277)
有名映画の美しいテーマ曲のムードです。心地よい演奏です。
『冬の夜のロマンス』(EH-314)
美しい演奏でお楽しみいただけるムード・ミュージックの逸品です。
『夜の霧』(ST-359)
ロマンティックなムード・ミュージック・・・うっとりするような作品です。
『星に願いを』(ST-502)
ディズニーの明るいテーマが楽しめる名盤といえるでしょう。
『ジョイ・オブ・リヴィング』(XT-720)
まずは御鑑賞していただきたい、洗練されたムード・ミュージックです。
番号リストに掲載していなくても、殆どのタイトルは、
まだ廃盤にはなっていません。
試聴の方法を変えたためにファイル形式も違ってしまい、
まだ「試聴ファイルの変換が出来ていない理由で掲載していないタイトル」が
多数ありますが・・・ 気長にお待ちください(苦笑)
© 2023 磯崎英隆 (Hidetaka Isozaki)