2023年の最後に発表させていただいた、当方復刻CDのひとつのタイトルに
がありました。
ここにナット・キング・コール (Nat King Cole) が歌った
有名な曲『アンフォゲッタブル (Unforgettable)』の
アンリリース・バージョン(未発売の録音)を収録させて
いただいたものの、復刻CDとしては、
ひょっとしたら世界のどこかで作られている可能性も考え、
ある程度は調べましたが、今まで世界中で
無数のタイトルCDが復刻発売されておりますので、
「復刻CDという部分」では、とても調べ切れていませんでした。
しかしながら、この収録に使わせていただいた
未発売音源は、過去発表された復刻CDには一切見つけらず、
もしかしたら、この記録盤そのものがマスター音源に
なっているのかも知れないと考えるようになりました。
これらの録音には、最初と最後に、テーマ音楽のような
単純な旋律の曲を演奏しているのが収められています。
でもこの楽曲の正体が分からず、謎なのです・・・
それぞれの曲の前には、
ナット・キング・コール御本人がアナウンスをされているものの、
司会者のような第三者や、拍手なども入っていないので、
ライヴとは思えず、かと言って、ラジオ番組だったとしても
不自然であり・・・キャピトル・レコード内での、
幻の音源だったと申せるでしょうか。
そのキャピトル・レコード (Capitol Records) 既発売CDの中に、
オープニングとエンディング・テーマとして
曲目が入っているのを探したところ、
『ライヴ・アット・ザ・サークル・ルーム』東芝EMI(TOCJ-66064)
というのがありました。
ウィスコンシン州のホテル・ラサールのサークル・ルームにて録音された
1946年のものです・・・日本語の解説には何と!
懐かしい、青木啓 先生のお名前が(涙)
1999年8月の日付ですから、そころの私は
手紙をもらったりしていたものの、多分、まだ私の手許には、
この録音原盤は無かったのかも知れず(いつ入手したのかを
はっきり覚えていないのです)・・・
青木先生と、このナット・キング・コールの
録音の話をさせてもらいたかったなぁ・・・なんて思い返していても、
もうそれも現実には叶わず・・・
このキャピトルのCD『ライヴ・アット・ザ・サークル・ルーム』に収められた
オープニングと、エンディング・テーマを聴き比べましたが、
私の持っている記録盤のそれとは違っていました。
何か別にテーマを作ったのかも知れませんけれど、私はそんな話を
知らないので、気長に調べてみるしか、方法はないのかも知れません・・・
ナット・キング・コールの未発売(アンリリース)音源が
収められている記録盤からは、『アンフォゲッタブル』のみ抜き出して、
ナット・キング・コールのアナウンスと共に
『資料録音(16)』へ収録させていただきましたが、
他の楽曲・・・この記録盤そのもののトータルな音源としても、
どのようにしたら少しでも「世の中のためになり、私にも良いのか」
を思案中なのです・・・(苦笑)
© 2024 磯崎英隆 (Hidetaka Isozaki)