会社勤めをきっかけに社会に出ると、
学生時代のような「夏休みの気分の高揚」も無くなり、
貴重な時間であったことも感じます。
あなた様はいかがお感じでしょうか。
最近、片付けを兼ねて、いろんなモノを捨てているのですが、
なかなか捨てられないものもあります・・・
例えば、ビデオテープとか(苦笑)
10代だった頃にスクラップしていた新聞記事などが
(何かの書類に混じって)先日ごっそり出て来て、
今となっては持っていても仕方がないのですけれども、
捨てるのにちょっと躊躇してしまったりと、
考えてしまいます・・・
![](https://gloomy-sunday.com/wp-content/uploads/2023/08/bideo1.jpg)
写真は、その出て来たスクラップ記事の一つ、
多分、1985年8月の新聞広告です。
東映ビデオの広告で、
「カッコいいヒーローや、楽しいアニメビデオが
夏休みドキドキ特価で新登場!」とあります。
そして「ラジオカード」のプレゼント企画も合わせて載ってました。
何か、こんなカード型のラジオが当時、
一時的に宣伝されてましたね(笑)
当時の小さな子供達は、
両親に『キン肉マン』とかのビデオを買ってもらって、
夏休みを楽しんだ?のでしょうか。
「あの キン肉マン が、オドロキの5800円」
とあります。
当時のファミコン・カセットより少し高い位?の金額ですね。
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![](https://gloomy-sunday.com/wp-content/uploads/2023/08/bideo2.jpg)
この広告が1985年の夏であれば、
まだビデオデッキは持っていませんでしたが、
高校生の夏休みに父親が当時勤務していた会社で
アルバイトをさせてもらって、後にビデオデッキを購入しました。
各家庭に普及しだして安くなって来た頃といっても、
ディスカウント・ストアで安いのでも
12万〜13万円位はしていたと思います。
私が買ったのも(値引き後の値段で)12万円位だった気がします。
深夜にテレビで放送していた映画を
録画して観たかったのが、ビデオ・デッキを
買いたいと思う動機でしたが、
こんな広告を見て、作品ビデオも買いたいと
思っていたんでしょうね。
現にアニメの『デビルマン』や『バビル2世』とか、
数本買いましたよ・・・1本が1万円近くしてて
大変な時代でした。
『ウエスト・サイド・ストーリー』などの名作洋画は
数万円してましたね・・・
もちろん、買えませんでしたが。
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少し後になると、ビデオテープ(ビデオソフト)は
さらに安くなって来て、洋画の作品を色々買いました。
でも何本かは、捨てられないで今も残しています・・・
DVDにダビングすると、物凄く画質が落ちることと、
多分、それをしても、もう観ないかな・・・と、思い(苦笑)
![](https://gloomy-sunday.com/wp-content/uploads/2023/08/bideo5.jpg)
写真のビデオテープは、1953年製作のイタリア映画『緑の魔境』
という記録映画(ドキュメンタリー)です。
私が新品でビデオ・テープの作品を購入していたのも
最後の方でした。定価は、14800円。
ここまでお金出しても観たいと思っていたんでしょうね。
買ったのは、多分、1995年頃ではないかと思うのですが、
池袋にあった輸入中古レコード屋の『メモリーレコード店』の
安藤さん(オーナー)に、当時この映画のことを話したら
知っていて、確か『ラテン・リズムのテーマがいいよね』と
おっしゃっていたのを記憶してます。
これは私も良い音楽(BGM)だと思って、
サントラを調べたら作られていませんでした。
でもカバーのテーマ音楽は当時、
イタリアでレコードになっていて、そのうち当方でも
復刻CDにさせていただきたいと思っています。
この映画の内容ですが、かなり残酷な場面が多く、
ショッキングです。ネガティブな要素に心を痛めました・・・
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![](https://gloomy-sunday.com/wp-content/uploads/2023/08/bideo8.jpg)
特に小さな猿の出来事があり・・・
映画の最初に、世界名作劇場(テレビ漫画)『母をたずねて三千里』
(昭和51年1月から日曜夜の7時30分から放映されていた)の
マルコと一緒に旅をしていた「小さな猿(アメデオ)」と
同じような感じの小さな猿を紹介して、
スタッフ達は撮影のお供として連れて行きます。
人間によく懐いていて、可愛らしいキャラクターでした。
映画も終盤、立派な防寒服を着ている人間達でさえも、
寒くて震えているような「氷の世界」に行き、
彼らはその小さな猿を死なせてしまう場面があります。
小さな猿は、防寒服なんて着ませんから、
急に元気が無くなって、凍死のような死に方をしたと記憶してます。
それで、彼らは小さな猿を地面に埋めようとするも、
ほとんど掘れずに浅いまま置いて、
ちょっとだけ上に土をかぶせるような感じで立ち去りました。
劇中の「悲しい場面」として観せているのですけれど、
何でそんな所へ連れて行くのかと、
私は怒りが込み上げたのを覚えています・・・
これが原因で、もう観れないのですが(苦笑)
![](https://gloomy-sunday.com/wp-content/uploads/2023/08/bideo7.jpg)
新聞広告に見た「ビデオテープ」の情報に、
どんな作品が発売されているのかを楽しみにし、
ビデオ・デッキを買ったら、どの作品を買おうかと
夢を膨らませていた随分前?の
夏の日の「資料現物」に、昔を思い返すひと時でした(笑)
© 2023 磯崎英隆 (Hidetaka Isozaki)