「その辺になければ、ないです!」と、冷たく言われて・・・ 中古レコードに戻る。

一般
近所のレコード屋さんにて、私が最初に購入したCD
タイトル:「ダイアナ」~「ミスター・ロンリー」デジタル・ポップス・グラフィティー
CBS・ソニー グランド・オーケストラ (CBS・ソニー 38DH117)

他でも一部書いていますが、1960年代以前の音楽に
興味を持った私は、よくある『懐かしの(何々)』のような
復刻盤のレコードを買い求め、
それでも得られない音楽は、ラジオからエアチェックで入手したり、
中古レコード屋さんから、やむなくプレミアの付いた
中古レコードを購入して聴くようになりました。

高校生の時に、声優の神谷 明さんのラジオ番組(FM東京)にて
応募したハガキでCDプレーヤーが当たり、
次第にCDを購入するようになって行きました。
昔の古い録音が続々とCD復刻され、
近所のレコード屋さんでカタログを見せてもらいながら、
それらの古い録音のCDを注文して購入していました。
でも、当時のCDの値段は大抵3200円、
少し古い発売のものは、3500円または3800円
してましたので、高校生の小遣いでは、
そう多くは買えなかったのです・・・

「悲しき街角」や「砂に書いたラヴレター」など、私が好きな曲が入っているので
近所のレコード屋さんのカタログを見ながら、決めました(笑)
全部インストで、最後に「ミスター・ロンリー」が入っているという選曲!
取り寄せだったため、1週間位は待たされたと思うのですが
手に入るのを待つのも楽しみだったです(笑)

数年間、そんな期間が続きますが、近所のレコード屋さんの
カウンターで、調べもののために長時間カタログを
見続ける訳にも行かず、見させてもらう限りは、
やはり何か1枚でも店内のCDを買うか、
注文せざるを得ませんから、
他の大きなCDショップに行って、
現物があれば、実際の曲目なり、
詳しい情報を見られるのではと考えました。

渋谷、新宿、横浜など・・・複数の巨大なCDショップの
いくつかに足を運び、FM雑誌などに載った
復刻盤の情報も得ながら、見て回りましたが、
特にムード・ミュージックや、サントラ関係の
古い音源のCDって置いてないようなんですね。
それで、店員さんに聞けば

「その辺(ジャンルの書いてある)になければ、ないです!」

って冷たく言われるだけ。
店員さんに知識もなければ、一緒に探してくれようともしない・・・
これ、当時どこの店に行っても、大体同じような
対応だったので、結局、私はまた元の中古レコードを
探すようになっていました(苦笑)

1990年代、渋谷や新宿辺りには、
輸入中古レコードの専門店が沢山ありました。
そういったお店の店主の方が、
本当に知識も豊富ですから、マニアックな
音源の入ったレコードも置いてあり、
値段はCD以上ですけれども、私は喜んで
お店に通っていました(笑)

それでも、まだ20代前半でしたから、
お店によっては「何を生意気に」という態度で
接客されたことも多々ありましたけれど、
いくつかのお店の店長(オーナー)には
親しくさせていただき、
人としての色々なもの(人間的な成長)を
得られた貴重な場でもあった気がします。

お店の人も、私も、お互いにレコードが好きで、
音楽が好きですから、話も合います。私が
いろんなもので調べて得ているレコード情報に、
複数の店主達をびっくりさせていた位、私の情熱もありました(苦笑)

土曜日の夜に、常連客達が店に集まり、
談笑をさせてもらっていたお店もあります。
店長と、私を含めたお客達でレコード談義をし、
お店のレコードを話題に上げて試聴し、
解散する頃には、レコードを何枚か、
必ず買って帰りました。

お店側は、中古レコードを売った、
そのお金で店の諸費用(家賃、光熱費など)を
まかなっていることを理解しているからですが、
中には、お店のレコードを何枚も試聴し、
店主から色んな情報を得ようとして尋ね、
それでいて何も買わずに帰る・・・を
繰り返す人達もいました。
そのような人達は、結局、お店から嫌われ、
話かけても店長に横を向かれていましたが。

そういうお店が、過去にあったことに感謝し、
懐かしくも思うこの頃です(笑)

 
© 2021 磯崎英隆 (Hidetaka Isozaki)

これは、以前のブログに記載していた記事です。

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