アニメ主題歌のドーナツ盤レコードと、
朝日ソノラマのソノシートで録音が違う事に気づいて、
テレビと同じテイクが聴きたい作品は、朝日ソノラマのソノシートが
欲しいと思っていました。そんな中、昭和54年辺りから、
アニメでもサウンド・トラック盤というのが
LPレコードで出て来るようになった所まで、
前回書かせていただきました。
この頃までのアニメのLPレコードといえば、主題歌集か、
ドラマ編といったところで、色んな作品が出ていました。
写真のレコードは、テレビで毎週 日曜日 の夜遅い時間に
放映されていた『デビルマン』のもの。
昭和47年7月8日(日曜日)から昭和48年4月7日まで、
テレビ朝日系(旧:NET)で放映されていて、
最後の方だけ、まだ幼少でしたが観ていた記憶があります。
以後、何度か夕方にされた再放送では
欠かさず観てました(笑)
思い出深いアニメのひとつです。
この『デビルマン』のような、旧作品も
サントラのLPレコードが出て来るようになったものの、
発売当時はレコード屋の店頭に見つからず、
当時日本コロムビアで作っていた冊子のようなものを
取り寄せては、それで注文していました(苦笑)
以下の写真が、何枚か購入した内の1枚、
『デビルマン』(テレビ版)のサウンドトラック盤です。
昭和58年3月に発売されています。
実際の放映に用いられた「テレビ用・唄入りバージョン」のテイクは
聴いて感動しました。昔の記憶がよみがえって来て、
懐かしいというか・・・当時も子供なのに(苦笑)
これらで『デビルマン』のレコード、ソノシート、サントラ、
それぞれのテイク違いの曲を楽しむようになっていました(笑)
当時、子供の小遣いで新品のレコードを買うのは大変で、
やっと買えたものは大事に持っています。
また、両親にはアニメのレコードに理解が無かったため、
購入することを先に言ってしまうと「そんなもの買うな!」と怒られて、
こっそり買ったり、買いそびれて廃盤になり、
中学生以降になってからは中古で求めたものも多いですが、
これがまたバブル全盛期で凄いプレミア!に・・・中古レコード屋で
見つけても、ため息ついてましたね(大苦笑)
そんなに数は多くないものの、当時に色んな思いを
経験しながら購入しておいて、
こうやって「モノとして残るのは、財産になる」と、
もし現在、若い方がこれを読まれていたら、
心に留めておいて欲しいと思います。
もちろん、「過ぎたるは及ばざるがごとし」という言葉もあるように、
ため過ぎてゴミ屋敷のようになっても駄目ですが、
良き思い出に残るような品・・・特に芸術作品に関するモノは、
見たり、触ったり出来る形のある物として、
手許に残して置いた方が、絶対に良いです。
人生の何処かで、落ち込んだり、嫌なことがあったりした時に、
そういったモノを手に取って触ったり、
見える場所や机の上に飾って、事あるごとに眺めたり・・・
もちろん音楽CDなど鑑賞出来るものであれば鑑賞したり・・・
過去にも良いことがあったことを思い出して、
良かった時を感じるのも、自分自身の内側から通して、
力が出て来るものです・・・実際、私もそうしてます(笑)
もう自殺したくなる程に人生が嫌になっている方が、もし
これをお読みになっていたら、
過去の良かった時代を思い返してください。
当時のモノ、あるいは写真があれば、それを見るなりして
思い出して下さい。子供の頃に、親や誰かから
買ってもらった何かとか・・・きっと、誰かから、
少なくとも今までは、食べ物や居場所を提供されて育ったはずです。
赤ちゃんや幼少時、決して一人では生きられません。
少なくとも、そういった時代には、育ててくれた誰かが、
あなたに何かを与え続けてくれたからこそ、
現在のあなたが存在している訳です。
まず、そのかけてもらった愛情を無駄にしないため、
誰かを悲しませないため、ちょっと振り返ってみて
いただきたいです。私も、過去に自殺しそうになった時、
そうして自分で心を見つめて考えました。
自殺願望のある方は、ちょっと冷静になる期間が必要です。
話が脱線!!
ストリーミングや定額制の聴き放題の音楽サービスは
便利ですが、これらは結局、お金を払い続けても
自分のモノにはなりません。
だから、何らかの形で残るような・・・音楽ならば、
CDなどのパッケージで手許に残された方が、
あとあとは、中身の作品とともに、
自分自身の財産として、活用できるでしょう。
つまり、その姿形のあるモノというのは、
作品を堪能した時の感動や、楽しんだ時の思い出などを
「思い起こさせるための財産」です。
トロフィーとか、金メダルなんていうのも、
結果を記念するモノですよね。
もし、せっかく金賞を得て、金メダル画像を
スマホにデータで送られたら、もの凄く味気ないと思います(苦笑)
でも、このモノという現物を経て、後の人生に思えば、
これを得た時の、「自分の人生の中の記録としての財産」にもなります・・・
後になれば、こんなモノをその時に手に入れて、
こんな楽しみ方をして、こんな事を感じていたなぁ・・・とか、
いつかお迎えが来て、あの世に行ったとしても、
あなただけの、オリジナルなストーリーは、
永遠に持っていられる、あなただけの財産です(笑)
© 2021 磯崎英隆 (Hidetaka Isozaki)