日本でも放送されていたキャピトル・レコードのラジオ番組&『ロッテ歌のアルバム』

キャピトル・レコードというのは、
アメリカのレコード会社(Capitol Records)のことです。
最初は日本のキング・レコード、
後に東京芝浦電気(東芝レコード)を通して、
キャピトル・レコードの音楽(レコード)が発売されていました。

私の他のブログ『レコード・ミュージック』に書いた記事
『ハリウッド・レコーディング・スタジオにての石坂範一郎 氏を探して・・・』
の中で、キャピトル・レコード提供の
ラジオ番組『ミュージック・ビューズ・フロム・ハリウッド』の
DJの写真を御紹介しています。

当時のキャピトル・レコードに所属するアーティスト達・・・
楽団なら、レス・バクスター、ネルソン・リドル、
レイ・アンソニー、ビリー・メイにスタン・ケントン等々、
歌手ならナット・キング・コールやペギー・リー等、
本当に沢山のアーティストがいますけれど、
彼らのレコードをかける魅力的な番組だったのでしょうね(笑)

イギリスでも同様に、キャピトル・レコードの提供で
放送されていたラジオ番組も資料に残っておりますが、
日本でも、このレコード会社の名前を付けた
ラジオ番組『キャピトル・アワー』というのが過去にあったようです。

昭和31年8月

推測の域は出ませんけれども、当時のアメリカのキャピトル・レコードが、
日本のラジオ番組のスポンサーになっているとは考えにくく、
おそらく当時のキング・レコードが
スポンサーだったのではと思います。
東京キー局がなく、画像で御覧の通り、

  • 岐阜放送(木曜日)午後4時20分から4時50分、
  • ラジオ神戸(日曜日)午後10時30分から11時、
  • 中日放送(木曜日)午後10時15分から10時45分、
  • ラジオ南海(木曜日)午後6時10分から6時40分、

となっています。

上の画像は、昭和31年9月に宣伝として発行されたものの一部です。
ネルソン・リドル(画像ではリッドル)楽団が、
「リスボン・アンティグア」のヒットで、
レス・バクスター楽団が「パリのかわいそうな人々」のヒットで、
100万枚以上のレコードを売り上げ、
キャピトル・レコードとしては最初の「黄金のレコード」を
受賞したという記事です。その100万枚というのは、
日本での売り上げは含まず、アメリカ国内だけのことだったと思います。
この記事の右下に、何とイマ・スマック(当時はユーマ・スマックと表記)が
写ってますね。記事では来日を噂されているとかで・・・
でも実際の来日は、これから随分後だった訳ですけど(笑)
この時は日本に寄らずに、帰ってしまったのでしょうか。
それはともかく、当時の『キャピトル・アワー』では、
きっと、こんな内容の話題がされて、
レコードが、かかっていたのでしょうね。
もう聴けないので、あくまで推測なんですが。

追記として・・・ 

このラジオの番組リストを見ていて思ったんです。

これは上記の宣伝紙と同様のもので、1か月前の1956年8月に
発行されたものですが、もう既に『ロッテ歌のアルバム』という番組があります。
この画像(紙の資料)では、
ラジオ東京(現:TBS)の(月曜)午後12時30分から12時55分
をはじめ、北海道放送、ラジオ中国、ラジオ九州でも
放送されていたんですね。

ネット上で検索してみると、
『ウィキペディア(Wikipedia)』でも、
『TBSチャンネル』(公式)でも、
そして、スポンサーのロッテのホームページ内
『ロッテの歩み』でも、
1958年5月にスタートとなっています・・・?

考えていたら、上記はテレビ番組のことを言っていました。
でも、その前からラジオ番組は既にあった訳ですし、
どうしてラジオの話が一切出てこないのか、
ちょっと不思議になりました(苦笑)