レコード・ミュージックのサイトに、
「レコードの種類と歴史」記事を登録しました。
この手の記録は、細かく記述しようとすると、
きりがなくなってしまうので、
1960年前後のレコード・プレイヤーにある回転数、
78回転、45回転、33回転、
そして16回転のレコードを基準にしました。
でも16回転のレコードにしては、
発売時期がほんの一時期だったことと、
市販品としては、世界的にもあまり成立しなかったみたいなので、
単なる記録といったところでしょうか。
両親それぞれ若い頃に買ったというセパレート・ステレオ
(スピーカーなども一体となって家具調のデザインのもの)
の回転数に、16回転というのがあるものの、
レコードは1枚も無いというので、
子供の頃の私にはそれが不思議でした。両親ともに、
そんな回転数のレコードは見たこともないと言いますし、
オーディオ評論家の長岡鉄男 氏の著書のどこかにも、
16回転のレコードなど見たことが無いと書かれていました。
現在の私が言えることは、この回転数の市販レコードの
内容には価値が無いです。つまり、繰り返し鑑賞する
芸術品と言えるような内容のものは、
大抵他の回転数(33回転)でも作られていたので、
特にこの回転数のものにこだわる必要はないと考えるからです。
ただ、オフィス等に流す業務用として作られていた
(一般市販品でない)16回転のレコードは、
音源がレコード会社のものではなく、
オリジナルですし、既に製造業者も倒産などにより
音源は消失しているため、世界中のコレクターが
探しているものもあります・・・が、
貴重な録音はもう、コレクターらによって
十分に集められているように私は思います(苦笑)
回転数を元にした大まかな流れで追ってみましたが、
それでも色々とあるもので、さらに細かい項目は、
各記事にてお楽しみいただけたらと考えています。
© 2021 磯崎英隆 (Hidetaka Isozaki)